会社のおつきあいが多ければ多いほど胡蝶蘭を贈られる機会も多くなります。移転祝いや就任祝い、昇進祝いなど仕事上で胡蝶蘭を送る機会は多いものです。また、長持ちするため、個人的にも何かのお祝いごとで贈ってもらえると非常に嬉しいものです。
そのようなときに頂く胡蝶蘭はどのような管理が望ましいのでしょうか?
何と言っても高級な花ですので、日頃から一般家庭に咲いているなどというのは自分で育てていない限りめったにないでしょう。
多くの人が戸惑ってしまうのが「胡蝶蘭をもらった時にどうしたら良いのか?」ではないでしょうか。育て方について全く検討がつかないということです。育て方が難しいとか手入れが面倒だとかいうイメージを持っている人が多く何をどうしたら良いのかわからなくて困るのです。
まず、贈られてきた胡蝶蘭にかぶっているラッピングはお花を保護するためのものなので、これを先ず外して捨てるというところから始めなくてはいけません。キレイにラッピングされているので外さないでそのままにしておこうと思う人が多いようなのですが、これは間違いです。そのままにしておくと蒸れてしまうので必ずラッピングは外しましょう。
胡蝶蘭の水やり
その後に直ぐにできることというのは水やりということになりますが、実は水やりは毎日のようにあげてはいけません。ココが大切です。
鉢の表面にある水苔が乾いてしまってから水をあげるようにしましょう。目安は季節によっても少し変わりますが十日程度に一度くらいだと思ってよいでしょう。
水は花の上からかけるのではなく株の根元にやるというのがポイントです。また、水やりは鉢の底に水が滲み出ても構わないので多めにあげましょう。
空気が乾燥していたり置き場所が乾燥気味な場所に置いているのなら霧吹きなどで軽く葉に水を時々かけてやるということもポイントです。
胡蝶蘭の花が枯れた後の管理
美しく気高い花を咲かせてくれていた胡蝶蘭もいつかは必ず花が枯れてしまいます。何も知らない人なら花が枯れるともうおしまいと感じて株ごと捨ててしまう人もいるかもしれません。
これはもったいない話です。花が終わったらまた花を咲かせてくれる努力をしてみたいものです。胡蝶蘭はきっちりと管理できると必ず次の花も咲かせてくれるのです。
花は一気には枯れません。古い花から先に枯れていくということになります。その花を順番に摘んでいき全ての花が枯れてしまったら茎をカットします。茎をカットする位置は真ん中より少し上くらいが一番良いと言われています。
そこをカットするとそこから新しく芽が出て数カ月後には再び花を咲かせてくれるのです。つまり1年に2回花を楽しむということができるということになります。
ただし、これを行うと株に残っていた栄養は使い果たすようなことになりそれで終わりになる可能性もあります。もっと長い間、胡蝶蘭を楽しみたいというのならすぐに2回目の花を期待するのではなく株に栄養を蓄えさせるという選択を取ります。
花が枯れてしまった後に茎を切る場所を株に近いところから切り落とすということでそうしたことが可能となります。これを行えば数カ月後に2回目の花が咲くことはありませんが、株に栄養が溜まっていくためにその翌年も胡蝶蘭が咲き誇るのを楽しむことが出来るということになるのです。
胡蝶蘭は大切に接して世話をしてあげればあげるほど花を咲かせて応えてくれる嬉しい花なのです。